姉を選んで私を捨てた冷徹社長が、お見合いをした途端に「俺の女だ」と執着してくる件について

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第144章 神宮寺お爺さんの探り

西園寺希美は、神宮寺蓮が念を押していたその点について、知る由もなかった。

午前八時。彼女は時間通りに階下へ降りて朝食の席に着いた。

昨日の食事がまだ胃にもたれていたため、量は控えめにした。スープを少しと、挽肉入りの茶碗蒸しを小鉢に一杯食べただけだった。

八時半、西園寺希美は靴を履き替えて家を出た。

自分で車を運転して行くつもりだったが、玄関先に停まっている黒いカリナンが目に入り、足が止まった。

見覚えのない車に、思わず視線を注いでしまう。

彼女が地上の駐車場へ向かおうとしたその時、カリナンのドアが開き、背筋の伸びた男が降りてきた。

短髪で、厳めしい顔つきの男だ。

その顔には見...

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