姉を選んで私を捨てた冷徹社長が、お見合いをした途端に「俺の女だ」と執着してくる件について

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第118章 掟

翌朝、目を覚ました西園寺希美は、部屋に漂う微かな花の香りに眉をひそめた。

それは彼女が好まない香りだった。

隣に人の気配はない。誰かが眠った痕跡すら残っていなかった。

どうやら、昨夜は帰らなかったらしい。

希美は空いた場所をしばし見つめ、胸がキュッと締め付けられるのを感じた。だが、すぐに諦めの感情が湧き上がる。所詮は契約だけの関係だ。いちいち気にする必要などない。

「晴山さん、アロマを変えてくれないかしら?」

てっきり晴山が部屋の香りを変えたのだろうと思い、朝食の席で何気なく尋ねた。

配膳をしていた晴山は手を止め、不思議そうな顔をした。

「奥様はクチナシがお好きでしたよね?」...

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