第605話

「実はね」と藍彤莉が言った。「私、これまで彼氏ができたことがなくて、一度男性と試してみたいと思っているの。私の個人的な認識では、男性とあの行為をしても面白くないと思っているの。もし実際の行動で私の結論が覆されるなら、きっと彼氏を作るわ」

藍彤莉の言葉を聞いて、李紫燕は口を歪めた。

沈黙した後、李紫燕は尋ねた。「あなた、同性愛者じゃないの？」

「どうしてそれを知ってるの？」

「アニメ協会の会長とすごく親しくしているし、それに男性を真正面から見たことがないからよ」

「確かに私はレズビアンだけど、今は変わりたいと思っているの」

「つまり、男性と親密になる方が気持ちいいのか、女性と親密にな...