温かく柔らかな玉

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第566話

蓝佟莉の耳に入り込むような嬉しそうな吐息を聞いて、林薇薇は身体が硬直してしまった。

そのとき、林薇薇の耳元に顔を寄せた蓝佟莉が尋ねた。「私の花びらを吸いたくない?」

「ごめんなさい、今の言葉は間違いでした」

林薇薇のこの言葉は、まるで冷水を浴びせられたように蓝佟莉を驚かせた。

驚きながらも、蓝佟莉は尋ねた。「私たちの仲間になるつもりじゃなかったの?」

「今のところ考えてないわ」と林薇薇は言った。「ごめんなさい、さっきはただあなたの言葉に合わせて話しただけで、誘惑するつもりはなかったの」

「残念ね」林薇薇の顎先を軽く引っ掛けながら、蓝佟莉は言った。「さっきまで、後で殿下が戻ってきたら一緒に遊べる...

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