姉を選んで私を捨てた冷徹社長が、お見合いをした途端に「俺の女だ」と執着してくる件について

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第172章 トラブルに巻き込まれた

一方、トラックの運転手は自業自得と言うべきか、ひしゃげた運転席に挟まれ、身動きが取れなくなっていた。

村居大輔にとっては好都合だった。

彼は悠然と腕を上げ、ひじを相手の窓枠に突く。もう片方の手で、左目尻から滴る血を無造作に拭うと、それを汚らわしそうに振り払った。

コンコン。

窓ガラスを軽く叩き、村居大輔は口の端を吊り上げてニヤリと笑った。

「えらいことをしてくれたな、あ?」

運転手は、事故直後だというのに殺気立っている目の前の男を見て、恐怖に目を見開いた。だがすぐに下卑た眼球をギョロリと動かし、大声でわめき始めた。

「ブレーキが! ブレーキが壊れたんだ! 利かなかったんだよ!」...

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