チャプター 416

「してないわ」コンスタンスはきっぱりと否定した。

「じゃあ、なんでそんなに顔が赤いの？」

フィリックスの声にはからかうような響きがあり、コンスタンスは心の中を見透かされたような羞恥心に襲われた。

「シャワーを浴びたばかりだからよ！」

フィリックスは片眉を上げた。「わかった。でも、君の髪を乾かすのを手伝いたいんだ。その機会をくれないか？」

コンスタンスは唇を尖らせ、そっけないふりをしてみせる。「あなたがそんなに手伝いたいって言うなら、やらせてあげるわ」

そのツンとした態度を見て、フィリックスの笑みは深まった。「わかった。ありがとう、ハニー！」

コンスタンスは虚を突かれた。一ヶ月前な...