絶色の香り

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第48話

「私、わざと君に隠したわけじゃないの」と黄茜は言った。「ただすごく悔しくて…本当は好きな男の子に初めてを捧げるつもりだったのに。今となってはそれも無理ね。もう私、汚れてしまったから。どんなに頑張っても、あの影から逃れられないわ」

私は彼女を慰めた。「初めてがないからって大したことじゃないよ。そんな表面的なことで判断する男ばかりじゃないし。それに、お前みたいな年頃の女の子で、まだ処女なんて今どきどれだけいるんだよ?」

黄茜は私を睨みつけた。「それどういう意味?私みたいな女はもう処女じゃないはずだって言いたいの?」

「お前が自分でどんな人間か分かってないのか?」と言ってから、少し間を置いて続...

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