絶色の香り

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第372話

「実は霊霊に頼まれなくても、私は寛寛を罰するつもりなんてなかったんだ。彼は本当に自分の能力を証明したかっただけで、善意からの行動が裏目に出ただけなんだから」と私は霊霊に言った。「毛三の件については関わることが多すぎるから、お兄さんには焦らないでほしい。時期が来たら、必ず彼の出番も作るからね」

霊霊は安心したように「必ず兄に伝えます」と約束し、「兄を追い出さないでください。兄は本当に嬉しそうなんです」と頼んできた。私は「そんなことするわけないよ。お兄さんにはゆっくり休んでもらうだけさ」と彼女を安心させた。

私自身はまだ冷静だったが、昊霖の方が我慢できない様子だった。彼が言うには、叔父さんは我...

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