絶色の香り

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第303話

「考えるまでもなく、彼女の申し出を受け入れた。実は、これが私にとって一番理想的な状態だった。彼女と二人きりで何かを得ようとしているわけではなく、単に他の人が一緒だと気まずく感じるだろうと思ったからだ。恋人関係は終わったけれど、私たちはまだ親友同士だから」

私は学校を早めに出て、豪華な個室を予約し、誕生日ケーキをセットした。さらに千元を使って、私たちがいる間ずっと誕生日ソングを流し、時々お祝いの曲も挟むようバーテンダーに頼んでおいた。

個室で十数分待っていると、夏雨涵がやってきた。ただ、今日の彼女の装いは、いつもとはまるで違っていた。ハイヒールに、ストッキング、ミニスカート。彼女のスタイルと...

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