第83話

彼らのレストランの個室は特殊な防音材で作られていて、KTVよりも防音効果が高いほどだ。それなのに中からの叫び声が漏れてくるとは、いったいどれほどの大声だったのだろうか。

小海はドアを確認した。しっかりと閉まっている。そのとき彼はある可能性を思いついた。もしかして中の女性客が何か異常な手段を使っているのではないか？

そう考えると、ドアを破って入りたくなった。レストランには規則がある。客は何をしてもいいが、スタッフを虐待することは許されない。

結局、スタッフはこれからも接客しなければならないし、彼女たちの育成には相当なコストがかかる。もし客の異常な行為によって女性スタッフが接客できなくなれば...