姉を選んで私を捨てた冷徹社長が、お見合いをした途端に「俺の女だ」と執着してくる件について

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第142章 西園寺雅史が育てた子

草柳真名の怒声が響き渡ると、場にいる者たちの表情が一変した。

神宮寺蓮は平然と茶を啜り、神宮寺家の御隠居は数珠を指で繰るばかりで、口を挟む気配はない。

一方、西園寺希美は器に残った氷菓子を平らげ、満足げに唇を湿らせてから器を卓に戻した。

カチャリ、と硬質な音がガラスのマットに響く。

神宮寺直人の顔から笑みが薄れた。その視線は草柳真名の顔に張り付き、一瞬浮かんだ狼狽を見逃さなかった。

「ああ、そうだな」

彼は否定せず、淡々と頷いた。その視線が神宮寺蓮を掠める。

「お前が最初から最後まで、兄貴に惚れてるのは知ってるさ」

「御免被る」

神宮寺蓮は視線を伏せ、茶器をソーサーに戻した...

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