姉を選んで私を捨てた冷徹社長が、お見合いをした途端に「俺の女だ」と執着してくる件について

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第121章 席取り

向こうでは、神宮寺家の御隠居がすでに宴会場の最前列にあるメインテーブルの上座に腰を下ろしていた。

神宮寺蓮は草柳真名を伴い、そのすぐ下座にあたる席へと向かう。

真名の腰が椅子に触れるか触れないかというその瞬間、それまで沈黙を守っていた御隠居が口を開いた。

「そこは、お前の席ではない」

その言葉に、真名は座ることも立つこともできず、中腰のまま凍りついた。

彼女はすがるように蓮を見る。

蓮は視線を伏せ、袖口を整えながら淡々と言った。

「祖父上、人が見ています」

たった一言、それだけで真名への庇護を示すには十分だった。

しかし、御隠居は孫の言葉など意に介さず、傍らの護衛に顔を向け...

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