姉を選んで私を捨てた冷徹社長が、お見合いをした途端に「俺の女だ」と執着してくる件について

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第81章 二つの指輪

神宮寺蓮の言葉は、その場に大きな波紋を広げた。

店内の視線が一斉に注がれる。西園寺玲奈の表情は、瞬時に奇妙に歪んだ。唇を尖らせ、笑いを噛み殺そうとしつつも、矜持を保とうとしている。

だが、内から湧き上がる歓喜は抑えきれず、彼女の喉から忍び笑いが漏れた。

その微かな笑い声は、西園寺希美の耳には、先ほどの神宮寺蓮の「包んでくれ」という言葉よりも遥かに鮮明に、そして不快に響いた。

彼女は即座に視線を上げた。公衆の面前で、これほど真っ直ぐに神宮寺蓮を見つめたのは初めてのことだった。

その眼差しの強さは、無視できるものではない。

神宮寺蓮もまた、視線を送り返してきた。半ば伏せられたその瞳は...

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