姉を選んで私を捨てた冷徹社長が、お見合いをした途端に「俺の女だ」と執着してくる件について

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第56章 散財童子

「西園寺希美! あんたのせいよ!」

西園寺玲奈は金切り声を上げ、猛然と西園寺希美に向かって突っ込んできた。

その狙いは明確だった。両手の指を大きく開き、長く伸ばしたネイルアートの爪で希美の顔を切り裂こうとしていたのだ。

希美は鼻で笑った。そばにいた二人の男が反応するより早く、彼女は玲奈のみぞおちに鋭い蹴りを叩き込んだ。

手加減なしの一撃だった。玲奈の顔色は瞬時に土気色になり、胃液を撒き散らしながらその場にうずくまった。

「西園寺希美! 後ろ盾ができたからっていい気にならないで! あんたのせいで、西園寺家がどれだけの損害を被ったと思ってるの!」

花見美代子は我慢の限界だったようだ。...

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