姉を選んで私を捨てた冷徹社長が、お見合いをした途端に「俺の女だ」と執着してくる件について

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第51章 滑稽な勇気

西園寺希美は城戸和彦から渡された書類袋を受け取ると、中の雇用契約書を取り出し、食い入るように目を通し始めた。

そのあまりに真剣な様子を見て、城戸和彦は片手で頬杖をつき、目を細めて笑った。

「そんなに真剣な顔をして、僕のことが信用できないのかな?」

「城戸さん、私たちが知り合ったのは昨日ですよ」

西園寺希美は契約書に視線を落としたまま、顔を上げようともしない。

その言葉に、城戸和彦は眉を軽く跳ね上げ、「へえ」と意味ありげに声を漏らすと、それ以上は口をつぐんだ。

二人の間に再び会話が戻ったのは、西園寺希美が契約書を読み終えてからのことだった。

「契約書に問題はありません。城戸さんの...

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