姉を選んで私を捨てた冷徹社長が、お見合いをした途端に「俺の女だ」と執着してくる件について

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第50章 ボス直採用

神宮寺蓮は眉をひそめた。

「西園寺希美はデザイン部のチーフディレクターだ。部内でも……」

ドンッ!

鈍く重い音が響く。

神宮寺老人は手にした杖を床に叩きつけ、神宮寺蓮の言葉を遮った。その口調には、期待を裏切られた者特有の苛立ちが滲んでいる。

「いい加減にしろ! あの愛人の娘の顔に惚れたことなど、お見通しだぞ」

書斎は瞬時に静まり返った。

神宮寺老人は冷ややかな目で孫を見据えた。

「自分の立場と責務を忘れるな。あんな小娘、一度追い払ったのだ。二度追い払うことなど造作もない」

その言葉に含まれる脅迫めいた響きに、神宮寺蓮は深く息を吸い込んだ。

「私情などありません。ただ、彼女...

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