姉を選んで私を捨てた冷徹社長が、お見合いをした途端に「俺の女だ」と執着してくる件について

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第184章

ヴェンティミリア。

橘奏太たちは今朝出発する予定だったが、早朝に買い出しに出たスタッフが、ホテルの周辺で見慣れない顔ぶれを何人か目撃したことで計画は中断された。

ヴェンティミリアは、エトワール共和国のマントンと隣接するアマルフィアの都市だ。

「アマルフィアの西の玄関口」とも呼ばれているが、決してメジャーな観光地ではなく、旅行者が好んで選ぶような場所ではない。

何より、その「見慣れない顔ぶれ」の男たちは表情が硬く、油断なく周囲を窺うように首を巡らせており、その所作からはバカンスを楽しむ旅行者のような気配は微塵も感じられなかった。

買い出し班は胸騒ぎを覚え、即座にホテルへと引き返した。...

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