姉を選んで私を捨てた冷徹社長が、お見合いをした途端に「俺の女だ」と執着してくる件について

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第177章 利用された真実

「当然あなたのためよ!」

草柳真名は泣き叫んだ。

「五年前……あの時あなたが約束を破りさえしなければ! 私が彼と一緒になることなんてなかったのよ!」

神宮寺蓮はその言葉を、まるで拙劣で滑稽な三文芝居でも眺めるかのように聞き流した。その瞳の奥には、さざ波ひとつ立っていない。

肘掛けに無造作に置かれた指先が、トントンと軽いリズムを刻む。男は僅かに視線を伏せ、抑揚のない声で繰り返した。

「約束を破る、だと?」

短く問い返すと、彼は瞼を上げ、草柳真名の顔を見据えた。

涙に濡れたその顔立ちは、確かにあの女と似た面影を宿している。だが今の彼には、それがただ不快に映るだけだった。

「神宮寺...

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