姉を選んで私を捨てた冷徹社長が、お見合いをした途端に「俺の女だ」と執着してくる件について

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第161章 厳重な監視

これら全ての出来事に、西園寺希美はまるで夢の中にいるような心地だった。

だが、すぐに背後から一つの影が差した。上背があり、有無を言わせぬ気迫を放つその男は、軽々と人垣を割って西園寺希美の傍らに歩み寄った。

「道を空けろ」

腹の底に響くようなその野太い声に、群衆は瞬時に威圧され、静まり返る。

西園寺希美は顔を上げ、安堵の笑みを浮かべた。

「村居さん」

村居大輔は短く頷くと、西園寺希美をガードするように先導した。彼が脇を固めているおかげで、ようやくエレベーターへと辿り着くことができた。

村居大輔の正体を知る者は少ない。周囲の人々は一様に、「あの大男は何者だ」と視線で探り合っていた。...

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