姉を選んで私を捨てた冷徹社長が、お見合いをした途端に「俺の女だ」と執着してくる件について

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第155章 救出

「佐賀……」

西園寺希美が口を開きかけたその瞬間、鼓膜を震わせるエンジンの轟音がその声をかき消した。

荒々しい排気音に、神経を逆撫でするようなクラクションの連続音が重なる。

その場にいた全員の視線が、音のする方角へと吸い寄せられた。

西園寺希美はその車体を認めた瞬間、瞳に希望の光を宿し、張り詰めていた心がふっと緩むのを感じた。

対照的に、佐賀たちの一団は顔色を一変させた。

クラクションを鳴らし続けながら突っ込んでくるそのオフロード車には、ブレーキを踏む気配が微塵も感じられなかったからだ。それどころか、車首は明らかに彼らを標的として狙い定めている。

「なんだあれ!? 逃げろ!」

...

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