姉を選んで私を捨てた冷徹社長が、お見合いをした途端に「俺の女だ」と執着してくる件について

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第52章 神宮寺お爺さん

結局、西園寺希美は観念して車のドアを開け、乗り込んだ。

彼女が座席に収まるのを確認すると、黒田洋二は車を発進させ、バス停を後にした。

黒田洋二の目的を理解している西園寺希美は、半ば自暴自棄な気持ちで再びスマートフォンを取り出した。

花見美代子からのメッセージ爆撃は、十分ほど前にようやく止んでいた。

眉をひそめて履歴を遡ってみたが、すぐに辟易してスマートフォンを放り出した。あまりに無意味で、読む価値すら感じられなかったからだ。

黒田洋二はバックミラー越しに、後部座席の西園寺希美を一瞥した。

彼女の顔色は、極めて悪かった。

花見美代子からの執拗な連絡を見れば、彼らが――西園寺希美が...

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