姉を選んで私を捨てた冷徹社長が、お見合いをした途端に「俺の女だ」と執着してくる件について

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第35章 西園寺家を出る

夜。

西園寺希美は相変わらずホテルでの生活を続けていた。

だが夕食時を前にして、彼女は一度西園寺家へと戻った。

帰宅した際、折よく西園寺明と鉢合わせた。

近頃の明は、まさに我が世の春を謳歌していた。神宮寺家と西園寺家の婚姻は周知の事実となり、提携を求めて日参する者は後を絶たない。

だが希美の姿を認めるや、その顔から笑みは急速に失せ、父親然とした威厳を繕い始めた。

「昨夜はどこへ行っていた? 今がどういう時期か分かっているのか? わざわざ問題を起こして、世間の笑い者になりたいのか」

何も知らないくせに頭ごなしにレッテルを貼ってくる明を、希美は眉をひそめて見返した。

「西園寺さん...

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