姉を選んで私を捨てた冷徹社長が、お見合いをした途端に「俺の女だ」と執着してくる件について

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第211章 最善の手配

神宮寺蓮は入り口に立ち、すぐには足を踏み入れなかった。ただ静かに、病室で狂態を演じる一人の女――草柳真名を見つめていた。

彼女は彼に気づいておらず、手当たり次第に物を投げ散らかしている。利き手の手筋を断たれているため力がうまく入らないのが幸いし、傍らの医療機器まで持ち上げて叩き壊すには至っていなかった。

「神宮寺蓮?」

その時、草柳真名の視界に彼が入った。

彼女の声色がわずかに緩む。だが、それは一瞬のことで、すぐさま執着に満ちた詰問へと変わった。

「やっと会いに来てくれたのね?」

好意的な感情は一秒しか持続しなかった。次の瞬間、彼女は手近にあったコップを掴み、神宮寺蓮めがけて全力...

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