姉を選んで私を捨てた冷徹社長が、お見合いをした途端に「俺の女だ」と執着してくる件について

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第150章 産まない決断

二人はまだ、先ほどの衝撃から立ち直れていなかった。

橘奏太は無意識のうちに、椅子に座り込んだままの西園寺希美に視線を向けた。彼女は手の中にある検査報告書を凝視したまま動かず、医師の言葉さえ耳に入っていない様子だった。

この若いカップルが完全に呆気にとられているのを見て、医師は小さく溜息をつき、キーボードを叩いて処方箋を打ち込み始めた。

「受胎してまだ二十日だというのに出血がある。流産止めの薬は必須ですよ」

ッターン。

軽くエンターキーを叩くと、医師は改めて二人の若者に向き直り、諭すように言った。

「自分の体のためだと思って、ちゃんと薬を飲むこと。余計な心配はしないように」

医師...

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