姉を選んで私を捨てた冷徹社長が、お見合いをした途端に「俺の女だ」と執着してくる件について

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第123章 嫉妬

橘家からは、橘賢治が祝いの品を携えて訪れていた。

彼は今日、珍しくスーツを着用している。仕立ての良いライトグレーの一着は、身体を無理に締めつけることなく、まるで第二の皮膚のように完璧に馴染んでいる。

普段は機能的な行政服を好む彼だが、スーツを纏うとその佇まいは一層沈着に見えた。それでいて他者を拒絶するような冷たさがないのは、口元に絶えず浮かぶ柔和な笑みのせいだろう。

西園寺希美はすでに一歩下がり、神宮寺の御隠居の傍らで、慎ましやかに目を伏せて控えていた。

御隠居のもう一方の側には、草柳真名を伴った神宮寺蓮の姿がある。

橘賢治が入場しても、神宮寺蓮はすぐに顔を上げようとはしなかった。...

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