姉を選んで私を捨てた冷徹社長が、お見合いをした途端に「俺の女だ」と執着してくる件について

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第117章 名残惜しい

しかし、そんな考えはすぐに消え去った。西園寺希美は、城戸和弘をこの深淵に引きずり込むつもりなど毛頭なかった。

確かに城戸家は神宮寺家と肩を並べる存在だ。だが、神宮寺家と敵対することを彼らが望むはずがない。それに、城戸和彦と神宮寺蓮の間には、何か密約めいたものが存在しているようだった。

もし無理に城戸和弘を巻き込めば、城戸和彦の逆鱗に触れる可能性が高い。

水と油のような両家の関係でありながら、神宮寺蓮と手を組める男だ。表面上の人当たりの良さとは裏腹に、利益が絡めば徹底して冷徹になれる、完全なる利益至上主義者なのだろう。

考えれば考えるほど、西園寺希美は自分の置かれた状況が楽観できないも...

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