姉を選んで私を捨てた冷徹社長が、お見合いをした途端に「俺の女だ」と執着してくる件について

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第105章 遅刻

居川梨乃も声の方へ視線を向け、三人の姿を認めると片眉を上げた。

「橘さん、今日も冷やかし?」

彼女の声に、談笑していた数人が一斉に振り返る。

「居川お嬢様の……希美?」

橘奏太は居川梨乃に挨拶しようとしたのだが、彼女の隣に西園寺希美が立っているのを目にした瞬間、思考が停止した。そして、思わずその名を呼んでいたのだ。

居川梨乃もまた、橘奏太が西園寺希美を知っているとは思わず、虚を突かれた表情を浮かべた。すぐに西園寺希美に向き直る。

「知り合いなの?」

居川家と橘家は、親密とまではいかずとも同じ界隈に属している。だが、橘奏太が西園寺希美と面識があるとは初耳だった。

「以前、サーキ...

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