154話

イライアス視点

マジかよ、最悪だ。父さんは残忍すぎる。母さんより酷いぜ。母さんが要求したことと比べたら、こっちの方があいつの首を銀の皿に乗せるより無理がある。

信じられないよ、うちの親は。長老たちの怒りを買ってまで自分たちの欲しいものを手に入れようとする、その執念が信じられない。

「それは無理でしょう、アルファ」長老は頭を振りながらゆっくりと椅子に腰を下ろした。そして父さんをまっすぐ見つめ、無理やり笑顔を作る。「座らせていただくことを失礼とお思いにならないでください。老いぼれで膝が弱く、数分以上立っているのが辛いもので」

父さんは手を振った。「構わん、長老、好きなだけ座っていろ。態度さ...