第22話

アルゴスが頭を持ち上げて小さな吠え声を上げる。私は笑う。「吠えることができるなんて知らなかったわ」。さらに二匹の狼が入ってきてアルゴスの隣に立つ。「これがあなたの友達なのね」。私は薄茶色の狼に手を差し出す。「いい？ただ怪我をしていないか確認したいだけ」。彼は腰を下ろして頭を持ち上げる。よく見ると彼は無事のようだ。私は彼の耳の間を掻く。「ありがとう」。私はもう一匹の金色がかった狼に向き直る。「あなたはどう？見せてくれる？」と私は尋ねた。

なぜか直感で、この狼はメスだとわかる。この子は横になって私に見せてくれる。外から見ている人にとっては奇妙な光景だろうが、私たちにとっては何の問題もない。「三匹...