第758話

駐車場は室内のクラブよりも息苦しさが少なく、気分転換になる。セクシーな照明とモダンな外観を備えているとはいえ、それでも巨大な黒い箱であり、自然光がほとんど入らない。その警備方法のため、新鮮な空気のための窓を開けることもできない。照明と空調に頼って、空気の流れと温度を保っているのだ。

外に出て呼吸し、本物の太陽の光を肌に感じることとは比べものにならない。ダイナーで働いていた頃は、一日中揚げ物の油の匂いを吸い込みながら、よくそうしていた。

新しい金属フェンスの前に突き出た低いレンガの壁に腰を下ろす。かつては駐車場の境界線だったものだが、彼がここを囲いのある牧場のようにしてからは無意味になり、即...