第102話

寝たい、横になりたいという気持ちがあったものの、酔いが完全に回ってきて、パーティーに参加したいという欲求が燃え上がる。デッキのライトが暗闇の中で美しく輝き、スピーカーから流れる音楽の鼓動がヨットにロマンチックな雰囲気を与えている。レイラがカクテルの盆を持っていて、それがあまりにも美味しそうに見える。彼女がここで一夏バーテンダーとして働いていたことを知り、彼女が美味しいドリンクについて豊富な知識を持っていることがわかった。超お金持ちの家庭出身にも関わらず、レイラはときに自立心が強いようだ。彼女は過去の経験についての逸話を共有することが何よりも好きで、過去を面白おかしく語る術を心得ている。

「も...