第19話

「いいえ？」

「いいえ。彼女は叔父を喜ばせるために生きていて、私はジャンノーネ家の完璧さを汚す存在なのよ。私がさらに事態を悪化させたり、生まれただけで既に与えた恥をこれ以上増やさないようにするのが彼女の義務だったの」

「あなたの誕生が彼を恥じさせたの？」

「私は罪から生まれたの」

「なんてこった」イカロは唸った。「君の叔父は、教会を口実に使って巨大な嫌な奴になる、支配的で操作的な野郎だ。あの男に関して神聖なのは良心だけで、それもスイスチーズのように穴だらけだ。君は罪から生まれたんじゃない、アモーレ。君の父親は高校で最大の屑野郎だったが、君の母親は本当に彼を愛していた。彼の愛が偽物で返されなかっ...