第552話

私は彼をにらみつけ、話を最後まで言わせなかった。

「もういい、どうでもいいわ。横になってくる」私の声色は萎え、感情の乱れが明らかだった。喧嘩したくないし、涙が表面すれすれまで溢れそうになっているけど、泣き出したくもない。彼から離れて頭を整理したい。そして多分、昼寝をした後なら、これほど大げさな問題には感じないかもしれない。間取り図で覚えていた主寝室がある廊下の奥のドアに向かって動き出したけど、彼の方が早く私の前に立ちはだかった。

「そんなつもりじゃなかったんだ。彼女はたくさんのデザインを見せてきて、お前はすでにストレスを抱えていた。俺はただ色のパレットを承認して、俺たちの家みたいにしてくれ...